2022/04/29

鞨鼓(かっこ)

  鞨鼓です。


 寸法:(鼓面)直径約24cm


 「鞨鼓」は管絃と左方の舞楽で用います。「鞨鼓」は、演奏の速度、テンポを決めたり、終わりの合図をするので、打楽器の中でも第一位に位置付けられています。だいたい一番上手い人がやりますね。指揮者みたいなもんでしょうか。つまり、この楽器を打っている人が、楽長とか、その演奏者の中で一番上手いということになるかと思います。

 演奏は、先端が棗(なつめ)の実の形に模した2本の桴(ばち)を両手に持って行い、ポンと一回だけ打つ「正(せい)」、片手で連続的に打つ「片来(かたらい)」、両手で連続的に打つ「諸来(もろらい)」という奏法があります。 


 他の楽器はこの鞨鼓の音を聞きながら、演奏をあわせるらしいんですが、これがなかなか難しいような気がします。必死に楽器を吹いていると聞こえなかったりしますし…

 もっと余裕をもって、打ち物の音を聞きながら、あわせていくことが大事なんだそうです。ま~それができれば苦労は無いんですけど…