2022/04/29

越殿楽今様

  越殿楽今様は、室町時代ころに派生した、雅楽曲の旋律に歌詞をつけて唄う、当時の流行歌といえるものようです。主に白拍子などが軽い踊を舞ながら唄ったものといわれている。

 1.春の弥生の曙に

  四方の山辺を 見渡せば

  花盛りかも 白雲の

  かからぬ峰こそ なかりけれ

 2.花橘も 匂うなり

  軒の高蒲も 香るなり

  夕暮れさまの 五月雨に

  山ほととぎす 名乗るなり


 とありました。