今日は篳篥です。笛の練習を始める前にちょっと篳篥を吹いていたこともあるんですが、必死に唇でリードをはさんで音の高低を出していたので、唇がつらくなったのを覚えてます。
寸法: (管)長さ約18cm 直径約1(尾径)~1.5(口径)cm
(リード)長さ約5.5cm
管は竹製で表7孔・裏2孔、やや楕円形に作られています。両端と各孔の間には樺(かば:桜の皮を細く裂いて紐状にしたもの)巻かれています。舌(した:リード)は蘆(あし)で作られており、表皮を向き一端をつぶしたもので、反対側に和紙を巻いて管に差し込んで固定します。
つぶした側(吹き口)は形が安定するように、細い籐で作った「責(せめ)」と呼ばれる枠型をはめます。この「責」は演奏する日の湿気など、状況に応じて、舌にあったものを選ぶんだそうです。篳篥を吹く人は、自分で舌を作ることができて、そのような状況を把握して、責を選ぶ。ということができないといけないみたいですね。その点、横笛は特に準備が必要ないので、楽ですね。
「篳篥」は雅楽の主旋律を受け持ちますが、音域が1オクターブくらいしかないため、装飾的な奏法が発達しています。「篳篥」は舌(リード)が大きいため、同じ指使いでも舌(リード)のくわえ方によって3律前後の幅があります。
「篳篥」は雅楽器のなかで、最も多くの種類の音楽に使われています。
「篳篥」を演奏する際は、舌(リード)を湿らせて吹きやすくする目的から、温かいお茶(シブのあるもの)に浸けるのが良いとされています。以前お茶を入れるのがめんどくさくてインスタントコーヒーに浸けてたら知り合いの人に怒られました。やっぱりお茶かお白湯じゃないとだめなようにです。