この「序・破・急」は、楽章を表す用語です。
序は第1楽章で、拍節のない無拍節の曲と途中より拍節を伴う曲があるようです。
破は主に延楽という調子で「破砕」という意味を持つようです。
急は最終楽章で破よりも拍節が速く、主に早楽です。
昔はほとんどの楽曲に序・破・急の楽章が備わっていたようですが、現在すべてが
残っている楽曲珍しく五常楽と一部の大曲が残るのみとなっています。
序・破・急のほかに遊聲、颯踏、入破、鳥聲、急聲、道行、囀、詠、等の楽章名も
あります。
有名かは分かりませんが、春鶯囀には遊声、序、颯踏、入破、鳥声、急声と楽章が
ありますが、これ以外にもあるのかどうかは、分かりません。