2022/04/29

賀殿

  賀殿は、承和年間(834~847)に遣唐使藤原貞敏が唐の簾承式に琵琶を習い、わが国に伝えたものを急の曲とし、嘉祥年間(848~849)に、和述部太田麿が作った嘉祥楽を破の曲として、舞は林真倉が作ったといわれているようです。

 また教抄訓に「嘉保2年、閑院新造の舞楽に、賀殿ヲご覧アルベシ。其の故ハ一ニ此院新造也。賀殿儀モットモ相叶エリ」とあり、古来より建物の新築の祝に用いられているそうです。

 急と破は今でもありますが、序はありません。というか元々あったのかも分からないみたいですね。

 新築の時に使うとあるみたいですけど、実際のところは聞いたことありませんし、神社なんかでは今でもあるのかもしれませんが、滅多にお目にはかかれないですよね。